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初日のバルト9にて。特撮映画ですが、いつもと全く違う客層がそこにはいました。いい歳したおっさんだらけ。まぁ、たまにはこういうのもありかな。
まず、井口監督の2007年の作品『片腕マシンガール』に触れないとかなぁ。まぁ、wikipediaみておいてという話ではありますが、低額予算でのB級映画として、個人的に好みにばっちりあいまして。昨年、『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』も観たのですが、これも個人的に非常に面白かった作品になりまして。あ、個人的に、って連続して書いてますが、ようは人を選びます。とはいえ、選ばれた人にはとにかく面白い作品を作る監督だなーという意識がすでに僕の中に存在しちゃってるので、すでにここで感想甘めなのはご容赦。

さて、本作「電人ザボーガー」は、これも知らない人はひとまずwikipediaみてではありますが、1974年に放映された特撮番組のリメイクです。ぷち特ヲタとして存在は知ってましたが、動いているのYoutubeでちょろっと観た程度で、作品そのものへの思い入れはありませんので、当時との比較はできません。あくまで本映画単体のみでの感想になりますが、それで言うと、今作も自分にとっては非常に面白かったです。

全般的に言えることその1ですが、役者がとにかくどれもこれも合ってた。特に青年期の主人公を演じた古原靖久と、敵役を演じた山崎真実が。熱血正義バカをここまで体現できる人はそうはいないでしょうし、敵役も女子的にはどうかなーという衣装も含めていろいろと振り切って演じてます。両方とも、特撮関係の常連になってほしいと心から思います。熟年期の板尾創路も、青年期から25年歳をとったら・・・という部分においてずれがなかったのはさすが。

その2としては、たぶん、ですが、当時の香りを残しつつ、今風にリメイクできるところはきっちりリメイクしたところ。昭和特撮のにおいはすごくするんですよ。でも、映像が今風。この絶妙なバランスが、そもそも映像として飽きさせなかった大きなポイントだと思います。

演じてる役者が良い、映像のセンスも昭和の香り残しつつ楽しませてくれる・・・とくれば、あとはシナリオですが、これも、余計なことをせず、落ちるところに話はきちんと落ちますし、横軸として、時間の経過の悲惨さをコミカルに描いているので、特にアレコレはないです。下手な伏線とかないですしね。

なので、100点! と、言いたいんですが、2つだけ難点が。1つは柄本明の台詞が聞き取りにくかった。いや、もともとそんなに聞きやすい声ではないですが、本作は、他の役者がばっきばきに明瞭に台詞をしゃべるので、落差が非常に辛かった。もう1つは、井口監督らしさが微妙に薄まったかなーと感じちゃった部分。たぶん今までの作品に比べると破格の予算で、チープだからこその演出部分が、予算があるからこそ・・・という、本来であればプラス要因なのに、マイナスになった!?・・・だけど、まぁ、これは贅沢な話ですね。

ほめまくってますが、とはいえ、好事家のみる映画ですw ただ、特撮だから・・・って色眼鏡ははずしてもいいんじゃないかと。少なくとも映画として、平均点以上の作品であることは間違いありません。

・参考リンク
おじさんでもヒーローになれる!『電人ザボーガー』に熱い支持