smuggler01
石井克人監督が久しぶりに漫画原作に挑戦!

『闇金ウシジマくん』で知られる漫画家・真鍋昌平の同名コミックを石井克人監督が映画化。借金返済のため、危険な運び屋稼業に染まっていくフリーターの姿を、個性豊かなキャラクターたちとの関わり合いを通して描き出す。『マイ・バック・ページ』の妻夫木聡が主演。永瀬正敏、松雪泰子、満島ひかり、安藤政信ら演技派たちが華麗なる怪演を見せる。

バルト9にて。それなりに入ってましたぜ。

んと、原作は一応読んでます。その上で言うと、原作をかなり忠実に再現してます。最初から最後まで。主軸はそのまんますぎるほど、そのまんまです。あとは、原作に対する愛の深さと、演出に対する感度のあうorあわないで評価が決まりそうです。それでいうと、ワタクシそこまで真鍋昌平作品に思い入れはないですし、石井克人監督の演出に対してアレルギー反応はありませんでした。つまり、面白かったです。
一番特筆すべきなのは、画面から伝わってくる痛さ、かなぁ。これがかなりよかったです。PG12じゃないだろ、って感じで。背骨演じる安藤政信がとにかくギラギラしつつ痛みを与え、また、痛みを得る演技が半端なく良かったですし、主演の妻夫木くんもあそこまで痛みの演技させられるとは・・・だったんじゃないかと。

や、俳優さんはどれもその良さ、というか、もちうる苦みを出していて。うん、苦み。永瀬正敏の苦み、満島ひかりの苦み、そして松雪泰子の苦み。甘い、旨いだけではない、たまに欲しくなる苦みがでまくってましたね。特筆は高嶋(兄)政宏だなー変態だなー。

さて、原作にない演出に対する批判というのがありますが、自分はわりと平気だった。もちろんそんなことしなくても、というのもあるんですが、アクというのはあってこその監督もいるのではないかと。それでいうと、石井克人監督のアクは、その監督として大事な部分なんじゃないかなーと前向きに捉えてたりします。贅肉ゼロの人はこの世にいないでしょうし、原作の再現性が高いゆえにそれぐらいは・・・って気がするなぁ。

難点がないわけじゃなくて、妻夫木くんが覚醒するところのCGセンスはどうよ、とか、主人公の超回復は原作にもありましたが、それそのまま設定いかさなくてもいいじゃん、とかありますが、そのマイナス点を抜いても、自分としては結構好みの映画ではありました。次回作みたいですね。このノリで『ブラステッド』映画化しねぇかなぁ。