20120723_01
新宿ピカデリーにて。日曜初回だからそこまでぎちぎちに混んでいることもなく、快適に観ることができました。
「母親とその子供の成長物語」ということで、あまりその手のを真面目に観ない自分としては身構えてからの鑑賞になっちゃったんですが、その点においては身構える必要は全くなかった。いや、もちろん徹頭徹尾「成長物語」だったんですが、だからといってエンタメ要素ゼロじゃなく。疾走感あふれる雪原をかけめぐる映像、小学校1年から6年までの成長を姉弟の対比を交えながらアニメならではの演出とかは鳥肌モノでありました。

「おおかみおとこ」という非現実がある以上、細かいところ詰めるとたぶんツッコミがあるんでしょうが、そこに思考を至らなくさせる残りの現実表現が、非現実を表現するアニメの手法でふんだんにカバーされているのがとにかく凄い。「お金をかければ」という理由もありつつ、でも、やりきるというのは、ディレクションとしてみたときに羨ましい仕事ぶりです。映像美術観るだけでお腹いっぱい。

「隠し事」は「バレる」というストーリー上の成約?ってわけじゃないですが、個人的にはそこに全てのクライマックスを持ってきていないのが響いたなぁ。一番のアクセントをやさしく使ってるセンスに脱帽。

と、持ち上げまくりですが、立場によって見方もだいぶ変わる作品であるのもまた事実。自分は客観視できましたが、これが主観視点混じるとまた違うんだろうなぁと思ったり。子供を持つ親、夏休みの小中学生とか、いろいろ視点ありそ・・・うん。綺麗事の一言で片付けられるし、刺さらない人には「サマーウォーズぽくなかった」と言われるのも仕方ない。爽快感とかないし(いやまぁ、爽快感もとめられてもだが)。一概に万人にお勧めかっていうと、ちょっと違うかなぁと思いつつ、とはいえ劇場でみておくべき作品ということでオススメする次第です。

あと、ちまたでいろいろ言われてますが、細田守監督がポスト宮崎駿はだいぶ違うなぁ、と。ルパン三世撮ってくれないかな。そこでだいぶ違いでると思うナリ。