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なんだか映画の感想をため込みすぎたので、毎日出来るだけあげていこう。。。で、本作、友人その他の絶賛を受けての鑑賞ということで、若干、感想のハードルさがり気味で。
いや、なんかトレイラーとか観てピンとこなかったんだよね。神木クン使っていい風な邦画ですかねーみたいな変な先入観があったんですよ。もうね、観終わって大反省。ここまで「高校時代の青春」を何かしら体験した人に、「汎用的に刺さる」作品はそうはないだろうなぁ。

ワタクシ個人で言えば、桐島は現テレビ朝日アナウンサー小松靖その人でしたな。全てを持ってる男がそこはいました。こりゃもーかなわないもの。一浪した自分が、そうはいってもで地元のテレビ局を受けてやっぱりコンプレックスをもったままじゃダメで玉砕したのもわかるというか、あー、これは映画の感想でもなんでもないか。重要だけど。ええと、要素一つ取っても、観る人それぞれに取って刺さるポイントが生じる、これがとにかくすごい。

主軸が空虚なまま、ちくわな構造で最後まで進むなか、折り重ねられる横軸にはもちろん太い細いもあれば、回収される/されないもありますが、とはいえ、何本もあってそれがストレスなく脳みそに入ってくるんだからそりゃもうエクスタシーですな。立ち位置として、神木クンのポジションが、最大公約数的に一番人数が多いから、一番太めな横軸なだけで、基本的にどれかにはあたるわけですよ、たぶん80%ぐらい。

その80%の人々が、ああ、あんなんだったよな、俺たち私たち、と、涙ながらに思わせる映画。確かに、男子校、女子校、そしてはまらない20%の人々もいる。その人たちはふーんで終わると思う。でも、それは仕方がない。原体験を揺さぶってなんぼの映画って、そういうもんですよ。

また、個人に戻るけど、自分の高校時代は放送局(部)でした。ラジオ番組とか作ってたわけですよ。そしたら、将来放送作家になりたい、ラジオ番組作ってみたいとか思うわけですよ。でも、すでに高校時代から無理だな、と、思ってた自分もいるんですよね。なにかしらエンターテインメントの世界に出たい、でも、無理じゃね、と。まぁ、無理とは思ってみても、ちょっとだけ背伸びを繰り返して結果、高校から今までの人生において、多少なりともテレビはラジオの世界に少しだけ触れられたから叶えられた部分はありますが。それが、とにかく主人公、神木クンと重なるんだなぁ。台詞に泣かされるんだなぁ。持ちたいとか思いながら、持たざるモノ。

という風に、映画の中で出てくる横軸のどれかにはまったらこの映画の虜になることは間違いなしだと思います。へーって感想を言う人が居るとすれば、その人が、桐島です。

[蛇足]ぜーんぜん違うんだけど、なぜか室井大資さん短編集の中にある「キッス」を読み返しました。だからどうしたって話ですが。
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